こんにちは。
建築好き営業・門馬です。
昨年の秋、東京でゴッホ展を見て以来、
「またゴッホ展があったら行ってみたいな」
と思っていました。
そんな中、福島県立美術館で開催されている
「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」
を知り、休日を利用して行ってきました。

広い水盤とレンガ色の外壁。
その向こうには緑が広がり、とても気持ちの良い空間でした。
建築好きとしては、展示を見る前から少し得した気分になります。
良い建物に入ると、なんだか展示も楽しみになるんですよね。
現在開催中の「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」では、
約20年ぶりに来日した《夜のカフェテラス》をはじめ、多くのゴッホ作品が展示されていました。
さらに今後は《アルルの跳ね橋》も来日予定とのこと。
約70年ぶりの公開だそうで、こちらもぜひ見に行きたいと思っています。
ここでひとつクイズです。
なぜ、この時代の画家は自画像をたくさん描いたのでしょう?
答えは……
モデル代がかからないから。
なるほどなぁと思いました(笑)
もちろん絵の練習や研究という理由もありますが、当時の画家にとってモデル代は決して安いものではなかったそうです。
ゴッホも数多くの自画像を残しています。
生前はなかなか評価されず、生活も苦しかったそうですが、それでも描くことをやめなかった。
そう考えると、自画像を見る目も少し変わってきます。
また、今回の展示でおすすめしたいのが音声ガイドです。
今回は綾瀬はるかさんがナビゲーターを務めており、作品の背景やゴッホの人生について分かりやすく案内してくれます。
専用のヘッドフォンを首から下げ、作品ごとに対応した番号のボタンを押すだけ。
自分のペースで聞きながら回れるので、とても見やすかったです。
私も利用しながら館内を回りましたが、気付けば40分ほど経っていました。
美術館というと少し敷居が高いイメージがありますが、知識がなくても十分楽しめます。
初めて行く方にもおすすめです。
今回一番楽しみにしていたのが、《夜のカフェテラス》。
1888年、南フランス・アルルで描かれた作品です。
ゴッホは妹ウィレミーンへ宛てた手紙の中で、
「そう、これは黒のない夜の絵だ。美しい青と紫と緑しかなく、これを背景に、灯りで照らされた広場は薄い硫黄色と緑がかったレモンイエローでいろづけされている。」
と書き残しています。
この一文を読んでから作品を見ると、見え方が少し変わります。
確かに黒はほとんど使われていません。
それでも夜の空気や灯りの温かさが伝わってくる。
ゴッホが見たアルルの夜を、ほんの少しだけ共有できた気がしました。
正直、写真では何度も見たことがありました。
でも実物は違いました。
近くで見ると絵具が盛り上がっていて、
「本当にゴッホが描いたんだな」
と当たり前のことに感動してしまいます。
「知っている絵」と
「実際に見た絵」は別物でした。
やっぱり実物を見る価値はありますね。
もう一つ印象に残ったのが、ゴーギャンの作品でした。
ゴッホとゴーギャンは、南フランス・アルルにある「黄色い家」で一緒に暮らしていたことで知られています。
しかし共同生活は長く続かず、後に有名な「ゴッホ耳切り事件」へとつながっていきます。
名前だけは聞いたことがある方も多いかもしれません。
私も展示を見ながら、
「そういえば詳しく知らないな……」
と思い、帰ってから少し調べてしまいました(笑)
興味のある方はぜひ調べてみてください。
作品だけでなく、画家同士の関係や当時のエピソードを知ると、また違った楽しみ方ができます。
さて、話は変わりますが、先日石巻市内にて地鎮祭を執り行いました。
当日は雲ひとつない青空。
5月とは思えない暑さで、石巻の最高気温は28.3℃。
祭壇の竹や紙垂(しで)も風に揺れ、初夏の訪れを感じる一日となりました。

お客様とも、
「いよいよ始まりますね。」
とお話ししながら、これまで打合せを重ねてきた住まいが、いよいよ形になっていくことを実感しました。
今回ゴッホの作品を見ながら感じたのは、絵画も住宅も完成した姿だけでは語れないということ。
一枚の絵には画家の想いと積み重ねた時間があり、一棟の家にはご家族の夢と打合せの積み重ねがあります。
完成した瞬間だけでなく、その過程にも価値がある。
そんなことを改めて感じる一日となりました。
次回開催予定の《アルルの跳ね橋》展も今から楽しみにしながら、
また素敵な作品や建築に出会えたらご紹介したいと思います。
それではまた、次回のブログで。